前回までに古い瓦の撤去作業が終わり、屋根全体に防水シートを貼って 新しい瓦を載せる準備ができました。



本堂の屋根に 瓦を荷揚げする前に、今回改修工事の記念に、新しい瓦の裏に檀家様の名前を お寺に集まって記入していただくことになりました。



諸処の準備が終わって、いよいよ瓦の荷揚げ作業に入ります。

大型クレーンを使って屋根の隅々まで、その瓦が取り付けられる位置へ配っていきます。





檀家様の名前入りの瓦は、本堂の向拝（ごはい：拝むところ）に設置予定です。





順次作業を進め、所定の位置へ瓦を置いていきます。







全体の作業を効率的にこなすため、瓦を置いていく担当と 同時的に施工していく担当とを、役割を分担しながら作業を進めます。





 

一方で 鬼瓦の製造現場では、鬼師（おにし：鬼瓦を専門につくる職人）による、大鬼の制作が佳境に入っています。





今回の改修工事では、その役割を終え お寺の屋根から地面に降りた鬼瓦を当時の（鬼師の）お祖父ちゃんがつくり、また 次に新しく据えられる鬼瓦を そのお孫さんの鬼師がつくるという、運命を感じるような展開となりました。