阿賀野市のお客様よりお問い合わせをいただき、雪止め瓦の増設工事に伺いました。

隣の家との間隔が狭く、雪の時期になると 必ず屋根からの落雪で隣家に迷惑をかけてしまうので、今のうちに何とか対策を講じておきたいとのことです。



現況を見せて頂くと、既に適量の雪止め瓦は設置されているようです。

が、お客様としては 隣家にもう絶対に雪は落としたくない、ということで その対策を考えることになりました。

落雪防止のためには、様々な対策があります。

一般的な「雪止めアングル」や、



そのほか「雪止め金具」



または、網状のものなど



等が 対策としては考えられますが、どれも一長一短があります。

屋根の見た目、意匠的な面を考慮して、今回は 雪止め瓦の数を増やして対応する ということになりました。



早速 既存の瓦を解体していきます。



使用されている瓦は「防災瓦」という、瓦のずれ防止機能がついた瓦です。全部の瓦がスクリュー釘で固定されているので、なかなか簡単に外れません。

それでも できるだけ瓦桟を傷めないよう、慎重に外していきます。



隅棟（すみむね）に近い部分にも、できるだけたくさん雪止め瓦を設置したいので、きれいに外していきます。



既存の瓦を外し終えたところで、次は新しく 雪止め瓦を取り付けていきます。お客様のご希望で、軒先一枚目の瓦から雪止め瓦を設置していきます。



使用する全部の瓦が雪止め瓦という、なかなか珍しい光景です。

順次作業を進め、今回は屋根の中腹くらいまでを雪止め瓦として、残りは平瓦（普通の瓦）としています。



隅棟付近もできるだけ雪止め瓦を設置しました。





平面部の作業が終わり、続けて袖（そで）瓦の取付 及び棟の作業へと移ります。



1F屋根も同様に、隣家への落雪が心配される面を 全面雪止め瓦としました。



作業完了しました。これで高い雪止め効果が期待できます。



次の冬への準備が整いました。