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お寺の本堂屋根 改修工事②@新潟市西区

前回までに足場組みや養生作業が終わり、続けて本堂の古い瓦の解体撤去に入ります。



大型のクレーンを利用して作業を進めていきます。





古い瓦の解体→野地板の補修→耐水ベニヤ施工→防水シート貼り の各工程を同時進行的にこなしていく必要があることと、防水シートを屋根全面に貼り終えるまでは 天候の急変に十分注意しなければならないため、その日の作業量を考慮しながら進めていきます。



最初に屋根のてっぺん左右の大きな鬼瓦から取り外していきます。

お寺の鬼瓦は、屋根の下から見上げると 一つの大きい鬼瓦に見えますが、実際は各パーツごとに区切られており、それを針金等で結んで組み上げてあります。



この古い鬼瓦には制作された時期について 「昭和19年9月」と刻まれていました。

今から約80年前につくられた鬼瓦です。あとでお寺の境内に飾られる予定ですので、破損させないよう丁寧に解体していきます。



大鬼瓦を解体し終えたのち、棟(むね)の解体に移ります。



束(つか)という部分に少し傷みがありました。今後の復旧や補強を含め 修理内容を検討します。



解体した瓦の下には 積年のホコリや枯れ葉が山のように堆積していました。

また海が近いので、砂もかなり溜まっています。



できるだけ綺麗に掃除をして、次の耐水ベニヤ貼り工程に進みます。



入母屋屋根(いりもややね)独特の、複雑な形状に合わせ 耐水ベニヤを貼り、その上から防水シートを重ね貼りします。









部分的に古い瓦を解体しては、防水シート貼りまでの作業を繰り返し行い、瓦桟を取り付けていきます。



荷揚げ前の最後の作業として、新しく葺かれる瓦の寸法に合わせて 割付け作業、及び墨付け作業を進めます。
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